今回は印南敦史さんの『遅読家のための読書術』を読みました。
先に感想を言ってしまうと、この本すっごく良かったです!!
今まで読んだ読書術本の中で1番良かった!!
自分に合っていました。
私は、本は汚さずきれいに読みたい人なんですが、
今まで読んだほとんどの読書術本は、
「気になるところは線を引け」
「余白に気付きを書き込め」
「ページの角を折れ」
など、「本は汚してなんぼや!」みたいなことが書かれています。
でも、印南さんはきれいに読みたい人でした!
まずそこに共感!うれしい♪
ラインを引いたり書き込みをしたりしても、もう一度その本を手にとって読み返すことはなかなかない。
なので、それよりもノートなどに引用を書き写す方が身になると印南さんは言います。
そして、最後まで読んでみてこの本から得た「気付き」の多さに感動しました!
私はいつも読書ノートを書いています。
だいたい1冊につきA5ノート見開き2ページ。
今回は得るものが多く、いつもの倍書きました。
まとめるのが下手なだけって話もありますが(^^;
これから「気付き」を紹介します。
読書の価値とは?
読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」ことにあります。
本文より引用
その本を読んで、知識や発見のひとかけらが頭のなかに残ることが大事なんですね。
私のように「本は1冊最初から最後までしっかり読んで、いっぱい吸収するぞ!」っていう熟読の呪縛に囚われた人は多いと思うんですが、最初から最後までしっかり熟読したからって、全部吸収するなんて無理なんだよ~!ってことですね。
1冊の本を深く読むよりも、たくさんの本から「小さなかけら」を集めて「大きなかたまり」を作っていくことが大事です。
フローリーディング
フローリーディングとは、溜め込もうとしない読書のことです。
積ん読本が部屋の片隅に山積みになっていたり、1冊の本に何日もかかりきりになっていたり…
そうなると、「読みたいのに読めない」とか、「溜まってくから速く読まなきゃ」とか、読書を楽しいものと思えなくなってしまいます。
本には、速く読む本とゆっくり読む本の2種類がおります。
速く読む本…ビジネス、自己啓発など
ゆっくり読む本…小説など、ストーリー性のあるもの
まず、読書を楽しむ原則として、
「1冊の本に10日以上かかりきりになっている状態」は思わしくないです。
ゆっくり読みたい面白い本でも、10日もかけるとどこかで「飽きてくる」と印南さんは言います。
これはたしかにそうで、わたしは今までだらだらと1冊に何日もかけてきたことがありますが、読みはじめはワクワクしていたはずなのに、途中からどうでもよくなってきて、読むのをやめてしまったりしたこともあります。
10日間のダラダラ読みより60分のパラパラ読みを目指しましょう。
60分ですばやく読んだ方が、本のポイントがしっかりと記憶に残っていることが多いそうです。
これは何事にも時間制限が大事というのと同じですよね。
長時間かけた熟読というのは、単位時間あたりの読書の密度が低い上、その本の全体像が見えづらくなります。
本文より引用
時間を決めて短時間で集中する方がしっかり中身が入ってくると思います。
1ラインエッセンスと1ラインレビュー
印南さんは、いくつかのサイトでブックレビューを書いておられるのですが、ブックレビューを書く上で引用がとても重要だと言います。
ネット上のブックレビューに読者は何を求めるのか?
それは、「評者の主観」ではなく「情報・ニュース」です。
それを読んで「どれだけ得をしたか」がもっとも重要な価値基準になります。
これはブログで読書記録や映画記録を書くときにも同じことが言えると思います。
その点とても参考になりました。
そこで引用が大事になってくるんですね。
人に伝えるときに引用は大きな力を発揮するということですが、自分の記憶にしっかりと残すためにも引用は重要です。
ただ視覚的に情報を受け止めるだけでなはなく、その情報を自分の手を使って再構築するプロセスを挟むと、単なる流し読みや単調な熟読よりも圧倒的に深い読書効果が得られます。
本文より引用
本を読んでいて気になるところがあったらどんどん書き写そう!ということです。
書き写すときは、段落まるごととかではなく、なるべく短く数行で!がポイントだそうです。
本を読み終えたら、書き写した引用だけをじっくりと読み返します。
そして、その中でもっともすばらしいと思った引用をひとつだけ選びます。
それが1ラインエッセンスです。
それと同時に、その本の感想(レビュー)を30~40字で書きます。
それが1ラインレビューです。
ノートに、日付・書名・著者・1ラインエッセンス・1ラインレビューを書き、12冊分たまったらそれを読み返します。
その中から「ベスト」といえる1冊を選んでみます。それがその12冊の中でもっとも素晴らしかった1冊ということになります。
これを繰り返していくことによって、
自分は
どんな本に刺激を受けやすいか?
どんな考え方を好むのか?
これからどんな本を読みたいのか?
が見えてきます。
「速く読む本」を速く読む方法
現代は、必要なものと不要なものを取捨選択することがとても重要です。
なので、読書も「必要なところ」だけを読むべきだと印南さんは言います。
小見出しを見る
「読むべきパートであるか否か」を判断します。
そこから、より短時間で要点だけを抽出することができます。
最初と最後の5行だけ読む
小見出しを見て読むか読まないか迷ったら、最初と最後の5行だけ読んでみます。
それで納得できなかったりもっと気になったりしたら間も読めばいいんですね。
事例を飛ばす
あることを説明するために事例が出てくることがよくあります。
事例を飛ばして「まとめ」だけ読んでも理解できてしまうことがほとんどだそうです。
「はじめに」と「目次」は熟読する
以前読んだ樺沢先生の本にも書いてあったことですが、目次を見て気になるところを先に読んでしまえばいいのです。
「はじめに」は、どの本でもその本をしっかり読んでもらうためにもっとも力を注いでいるところなので、しっかり読むべきです。
それこそ、「はじめに」を読んでワクワクしなかったら読まなくてもいいのかな…とも思いました。
読書計画
私は、読みたいな~と思った本を特になにも考えず次々読んでいる感じで、読書に関しては今まで全く計画を立てたことはありませんでした。
でも、この本を読んで、読書においても計画を立てることは大事だなと思いました。
①必ず「今週読む本」を計画する日をつくる
②読書スケジュールを1週間ごとに決める
③積読本を「どの順番で」「いつ読むのか」すぐに決める
④速く読む本と同時に、ストーリー性のある本を平行して読む(計画に組み込む)
以上を実践しようと決めました。
また、「今週読む本」のなかに、1~2冊は「ちょっと読む気がしないくらいの本」を入れることを印南さんは勧めていました。
そうやって興味の範囲をどんどん広げる工夫をすることで、より読書が楽しくなると言います。
私も読む本のジャンルはどんどん広げていきたいと考えています。
まとめ
最初にも書きましたが、この本はまさに私が求めている読書術でした。
私は速読のテクニックを身に付けたいわけではありません。
読みたい本がたくさんあって、
それを全部読みたい!
いろんな事が知りたい!
楽しく本を読みたい!
と思っています。
今回この本を読んで、これからの読書がより楽しみになりました♪
これからは計画をたてて、読みたい本をどんどん読んでいきたいと思います。
興味がある方は是非読んでみてください。
今Kindle読み放題の方は無料で読めます。
最後まで読んで頂きありがとうございました(o^∀^o)